こんにちは、ユウスケです。
今回はスペイン北部、バスク地方の街ビルバオについて書きたいと思います。
私が学生の頃はフランクゲーリーやサンティアゴカラトラバと言えば建築学生の憧れ、みたいなところがありましたが、今はどうなのでしょうか。
ビルバオとは
スペイン北部に位置するバスク地方の都市、ビルバオ。かつてはスペイン有数の工業都市として栄えていたようですが、1990年頃にはそれも下火に。
その再建のために建てられたのがビルバオを代表する美術館、Bilbao Guggenheim Museoaです。Museoaはバスク語で、スペイン語ならMuseo、英語だとMuseumですね。1997年オープン。
それ以降はアートの街として復興し、今は(たぶん)スペインの中の人気旅行先になっています。バルセロナから飛行機で1時間程度で来られるので気軽に来ることができます。
今回は朝の便で到着し、夜の便で帰ったので日帰りでもなんとかまわれるでしょう。
グッゲンハイム美術館
まずはこれ。ビルバオと言えばこのグッゲンハイム美術館です。設計はカナダ人建築家のフランク・O・ゲーリー。
チタンを張り付けた魚のうろこのようなテクスチャと唯一無二の有機的な形状はやはり迫力があります。
後ろに建つ高層ビルはシーザー・ペリによるイベルドローラタワーです。街のいたるところから見えるので存在感があります。
外観だけではなく内装の壁もぐにゃぐにゃで、施工の苦労がうかがい知れます。12€で入場できますのでぜひ中の展示もご覧ください。
イソザキアテア
アテアはバスク語で門を意味します。イソザキゲートとも呼ばれるこのツインタワーは日本人建築家、磯崎新による設計です。Wikipediaによるとスペイン人建築家イニャキ・アウレコエチェアとの共同での設計のようですね。
ガラスのファサードはよく日光を反射しており、光害が心配になるほどです。
ところどころ窓が開いていましたが開口部のディテールも気になるところです。
スビスリ橋
スペイン人建築家サンティアゴカラトラバによる橋で、カラトラバらしいスレンダーな骨のような橋です。
床材はガラスで作られていますが、雨の日に滑って転ぶ人が続出したようで、今は中央部には黒いマットが敷かれています。
また端部ではガラスが割れているところもあり(割れ方からして強化ガラスっぽい)、床材がどのような構成になっているのか気になるところです。
ビルバオの空港もカラトラバによる設計で、これまたそれっぽい尖ったデザインになっています。
バスク政府保険本部
日本語の名前はいろいろな表記があるので正しいかどうかは不明です。
スペイン語名称はこちら、Sede de Sanidad del Gobierno Vasco。設計はコルバレーアルキテクトスです。
Sede de Sanidad del Gobierno Vasco - Coll-Barreu Arquitectos | Arquitectura Viva
多角で構成されたガラスファサードはダブルスキンの外側で、内側には別で外装があります。その分コストがかかりますので、予算が潤沢だったのかな、と推測されます。
しかしなかなか迫力がある建物でした。
アルオンディガビルバオ
Google MapによるとAzkuna Zentroa (Alhóndiga Bilbao)という建物。もともとワイン貯蔵庫だった建物をフィリップスタルクがリノベーションしたようです。外観のガラスからもなんとなく予想できますが、古い建築と新しい建材の融合が見られます。ぜひ中に入りましょう。
4階のプールの底を下から見上げることができる点を言及しているブログが多いですが、個人的には1階ピロティを支える柱のデザインが全て違う点が面白いと思いました。
Moyua駅地下鉄入り口
地下鉄Moyua駅の入り口はガラスのイモムシのようになっていますが、これはノーマン・フォスターのデザインです。
工業都市から連想される鉄とガラスの工業的なデザインで、個人的には好みの雰囲気です。
右と左の両サイドに作られており、対象感がまた面白いところ。
他にも見どころはあるのですが、中心地からちょっと足を伸ばしたところになります。
時間的に余裕がある滞在の場合は行ってみてもよいでしょう。
お食事はぜひバルにてピンチョスを!たくさんありますよ~。
それではまた!