こんにちは、ユウスケです。
2024年7月にスペインから日本に帰ってきまして、約4か月が経ちましたがスペイン語の試験であるDELEのレベルB1を受験してきました!
今回はその試験内容と勉強法について書きたいと思います。
受験前の方に役に立つ内容であれば嬉しいです!
DELEとは?
スペイン語を学ぶ上で一度は耳にするであろう言葉、それがDELE(デレ)。
DELEはDiplomas de Español como Lengua Extranjeraの略だそうです。
訳すならば外国語としてのスペイン語の学位、といったところでしょうか。
DELEは世界中で行われる高い信頼性をもったスペイン語の検定試験です。
レベル分けはヨーロッパ言語共通参照枠MCER(CEFR)に基づき、A1からC2まで6段階に分かれます。
今回はB1レベルなので、中級ぐらいのイメージです。
DELE B1の構成
DELE B1は4つの試験から構成されます。
・読解 lectura
・聞き取り auditiva
・文章表現(作文) escritas
・口頭試験(面談) orales
読解、聞き取りはいわゆるリーディングとリスニングで、TOEICなんかと同じイメージです。
問題を解くタイプ。
文章表現と口頭試験はその名の通り、作文をする試験と面談で話せるかを確認する試験です。
読解、聞き取り、作文は同日にまとめて行われ、口頭試験は人によっては別日になります。
私は11/23の午後に読解、聞き取り、作文。11/24の朝に口頭試験でした。
予め両日を空けておくようにしましょう。
2週間前ぐらいにならないと試験場所及び日程は確定しません。
今回の試験の内容
今回は東京会場にしたので、筆記の試験は市ヶ谷近辺の大学で受験しました。
スケジュールはこんな感じです。
14:30集合 それ以前に行っても教室に入れません。
15:00-16:10 読解試験
5分で解答用紙回収と次の解答用紙を配布
16:15-16:55 聞き取り試験
25分の休憩
17:25-18:25 文章表現
終わりが遅くてびっくりです。このような試験は早く終わるイメージだったので。
試験中の禁止事項は以下の通り
・スマートフォン(電源を切ること)
・電子辞書
・スマートウォッチ(タッチ禁止)
厳しいんだかなんだかわからないですね。至極当然の内容です。
机の上に置いていいものは以下の3点
・鉛筆
・ボールペン
・消しゴム
飲み物は床に置く必要があります。
またスマートフォンはポケットではなくカバンに仕舞うよう指示がありました。
注意点としてはシャープペンは禁止です。そんなに厳しくチェックしている雰囲気はありませんでしたが。
ちなみに試験官は2名いて、ひとりはたぶん南米出身の試験官、もう1名はたぶん日本語の先生でしょう。
二人ともスペイン語しか話しません。試験の説明も注意もすべてスペイン語です。
ちょっと何を言っているのかわからない場面もありましたが、なんとか切り抜けましょう。
口頭試験はインスティテュートセルバンテスにて実施です。
集合は試験開始時間の15分前で、それまでは待合室に行けないので早く着き過ぎないように注意。
メモ用の鉛筆は貸してもらえるので、持ち物は受験票と身分証明書のみでOKでした。
試験の15分前に待合室に通され、試験開始時間に呼ばれて他の部屋に移動します。
こちらも基本的に説明はスペイン語ですが、呼びに来る人が日本人の時は普通に日本語で話してました。
読解・聞き取り試験
これらはよくあるテキストと大差ないのでしっかり勉強してきていれば戸惑うことはないでしょう。いつもの延長の気分で実施することができます。
読解は70分で、聞き取りと同じ冊子なので早く終わったら聞き取りの試験の準備もできると思います。
注意されると面倒なので見ませんでしたが。
マークシートですが馴染みのある縦長のマークではなく正方形でした。
しっかり塗りつぶすよう注意があります。
聞き取り試験はどんどん進んでいくので、都度都度マークしていかないと置いて行かれます。
最後もマークする時間はあまり取れないので、焦らず、ただししっかりマークしながら進めると良いと思います。
一部アルゼンチンアクセントの問題があり、シャシュショみたいな発音で何を言っているのかわからない問題がありました。
文章表現
休憩のあとに作文の試験が始まります。
白い解答用紙3枚と緑のメモ用紙、水色の問題用紙が配られます。
回答用紙3枚の内訳は1問目用の紙が1枚と2問目用の紙が2枚。すべて埋める必要はありません。
1問目の課題は友人からのEメールの返事です。セオリー通りの内容ですね。
仕事で困ってて転職を考えているという内容で、その友人へのアドバイスをします。
あなたがどのようにうまく仕事をしているか、上司とどううまくやっているかなど。
直接会って話をする場所や時間、日程の提案も必須事項でした。
100-120語でまとめる必要があります。
2問目は2つのテーマから選ぶもので、①美術館の日に関する話題と②SNSでのペットの相談の話題です。私は後者を選択しました。
SNSの投稿でペットをホテルかプロのブリーダー(cuidadorだからブリーダーとも違うと思いますが)に預けるか、という内容です。
それに対し、
挨拶
あなたの経験を語る
ホテルとプロ以外のオススメ
挨拶
などを盛り込んで文章を作ります。
130-150語です。
2問まとめて60分なので、ボールペンでの清書まで含めた時間配分が重要です。
私はメモ紙にがっつり文章を書いて添削したあとに清書したのですが、試験終了10分前から清書をスタートしたら意外と時間がかかって最後はちょっと焦りました。
2分前になんとか終了です。
後半は手が震えちゃって大変でしたw
ちなみに作文の試験は早く終わった人から帰れます。
ちらほら帰っている人がいました。
口頭試験
口頭試験は事前の15分準備時間から始まります。
準備室に通されると机に2枚の紙があり、それぞれ話すテーマが書かれています。
テーマとその要求事項が書かれていますが、要求事項を読む時間もなく、テーマだけ見たあたりでどちらを選ぶか迫られるのでテーマをみて直感で選びます。
今回はインターネットでの語学学習(Aplender idiomas por internet)のテーマにしました。
もうひとつは覚えていません・・・。
メモ紙を渡されるのでそこに話すネタを考えて書いていきます。
試験の時は問題用紙は持っていけないので、要求事項は日本語でもいいので書き写しておく必要があります。
そのまま読み上げるのは禁止なのでトピックをメモするぐらいにしておきましょう。
時間がくると面接室に移動します。
室内には2名の試験官がおり、面談する人と採点をする人です。
軽く挨拶してから入室します。
ドアは開いており、用意したCon permisoを言うヒマもありませんでした。
座るといくつか質問がきます?
今日は調子はどうですか?とかどこでスペイン語を勉強しましたか?とか簡単な質問です。
緊張せずに挑みましょう。
1問目は先ほどのテーマについて一人で話します。2-3分程度。
問題用紙はここで再度提示されます。手元のメモと合わせて確認しながら回答します。
その後そのテーマについて質問がくるので回答します。
ちゃんと構成を考えておかないとうまく話せないと思います。
私はけっこうしどろもどろになってしまいました・・・。
次の試験は写真の描写です。
その場で2枚の写真からどちらかを選びます。
ツタがはった家の前に2名の人がいる写真と、キッチンで男女が料理をしている風の写真です。私は後者を選択。
これもテキスト通りなので、事前に型を作っておくと答えやすいかもしれません。
その後その写真の内容に関する質問がきます。
あまり難しい単語や文章で質問はされなかったと思います。
次の試験はロールプレイです。
写真の紙の裏に問題が書かれています。
写真と関連する内容なのかわかりませんが、同じく料理に関する内容でした。
外国の伝統料理のコースに入りたい自分と、その職員である相手との会話でした。
正解はないので相手の話をよく聞きながら自分なりの話をしましょう。
わからない単語を一度聞き返しましたが、別の言葉で言い換えて説明してくれました。
これで試験は終わりです、的なことを言われたらそこで試験終了。
2名の試験官のお礼を言って退出です。
9時にスタートして、正味40分ぐらいで終わりました。
どっと疲れますw
DELEの配点
DELEの配点は独特なシステムで、グループ1で50点中30点以上、グループ2も同様です。
グループ1は読解(25点)と文章表現(25点)、グループ2は聞き取り(25点)と口頭試験(25点)です。
読解と聞き取りはマークシートなので絶対的な得点ですが、文章表現と口頭試験は感応的、というか絶対的なものではないのでどちらもバッファがある感じですね。
総合的なスペイン語力を評価するにはうまくできている方法だなと思います。
試験はできないけど、話すのは得意、みたいな人もいますので。
一般的に日本人は逆でしょうけども。
公式テキストとオンライン会話で勉強しよう!
意外性のある問題はありませんでした。
私はDale al DELEというテキストで勉強しましたが、ほぼそのままの問題構成です。
問題をしっかり解いて、面談の練習はオンラインでやればある程度対応できると思います。
面談について、私はスペインで6か月ほど学校で勉強したので雑談も含めいろいろ話していましたが、日本だけで独学、もしくは授業なんかでやっているだけだとちょっと難しいかもしれません。
とにかく慣れが必要です。
作文もオンラインクラスでやる方もいるようでしたが、私はChatGPTを駆使して勉強しました。
問題ページを写真に撮ってChatGPTに投げて、これから私が作文するから添削して、というかたちでどんどん解きました。
AIは文法や文章は得意なはずなので、わりとよかったと思います。
さいごに
試験の2か月ぐらい前にテキストを購入し、1か月前からそれに加えてスパニッシュオンラインでのオンライン会話を週4程度で始め、試験に挑みました。
充分とはいえないまでもそこそこの内容だったかなとは思います。
結果は3か月後ですが。
語学学習は楽しみながらできるといいですね。試験はやはりなかなか、ストレスがかかるものでしたw
それではまた!